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日常の些細な出来事から旅先で出会った事柄まで色々と綴ります
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『三つの初体験』

家族旅行は散々でした。
兎に角兄貴が言う事を聞かない。

これに関しては5月の旅行の時から気になっていて、やっぱり親父がいなくなってから歯止めが効かなくなってる。
正直ホテルやコテージの中でちょっと騒いだりはまあ気にならない。
それは生まれた時からそうだったから、ある程度は耐性があるのだろう。

しかし俺にとって一番困るのは「走行中の車内で言う事を聞かない事」。
低い声で単調に喋り続けるという行為は短時間で眠気を誘い、前に乗り出して手を出してくる行為は集中力を削る。
それどころか身を乗り出してシフトノブを触ろうとしたり、俺の肩を掴もうとする。
これはもう自殺行為を通り越して、下手すれば殺人に繋がる。

我慢の限界を迎えた俺は究極の行動に出る。
ホームセンターでゴムベルトとガムテープを購入し、シートに縛り付け、ガムテープで口と手を塞ぐ。
正直ここまでするのはどうかと思ったが、事故を起こして人を殺す事だけは何としても避けなくてはならない。

ところがゴムベルトは伸縮性に優れ、力のある兄貴は物ともせずに前に乗り出す。
そしてガムテープは・・・
やはり兄弟の情けか使い方が甘かったようで、30分足らずで剥がされる。

流石に諦めて旅行二日目はバーベキューをして飲みまくり、ストレスを発散させようと努力した。
因みに一日目の夜は兄貴もなかなか寝ないし、蚊にはやたら食われるわで睡眠不足。
二日目はもっと酷く、兄貴は一睡もせずに俺とお袋を定期的に起こし続ける始末。

そんな超睡眠不足な三日目。
俺は三つの初体験をした。

もうやってられんという事で、チェックアウトを済ませ次第高速使ってすぐ帰ろうと思い、長野自動車道安曇野ICへ向かったところ、IC入口でお巡りさんに停められた。
車列に従って走っていたので速度違反はしてないし、信号も守ってる。
ただの飲酒運転撲滅とかそういうのだろうと思っていたが、お巡りさんの一人が「何かありましたか?」と、聞く。
意味が分からず「?何か?」。
何かトラブルがあったかと聞くので余計に意味が分らない。

長くなってしまったので簡単に書くと、上記の「兄を縛る行為」を糸魚川市の誰かに見られ、通報されたらしい。
よって俺は人生初の「職務質問」からの「任意同行」からの「取調室行き」と相成った。

事情を説明している間、相談室という部屋に居た兄は解放してくれない事に腹を立て、大声で叫びながら壁を叩いていたらしい。
というかその様子が取調室までがっつり聞こえてきたものだから、安曇野署の刑事さん、糸魚川署の刑事さん、新潟県警機動隊員さんの3名も「縛るしかないですよね・・・」という結論の元、憐みの目を俺に向け始めた。

もう俺は兄を連れての旅行は金輪際行わないと決めた。
28年間知的障害者と付き合った結果辿り着いた悲しい結論。
それは「障害者とそうでない人は永遠に分かりあえない」。
よって致し方ない場合、彼らは「隔離すべき」。

心も体も休まるどころか余計に痛めつけた旅行の結果、暫く何もしたくない。
もはや疲れたよ。

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♠ 無題
大変だったね。
お父さんの存在がそれだけ重要なポジションだったのを思い知らされた感じかな。

理解ある人もいるだろうけど、
うちのお祖母さんも呆けて暴れると施設の人はすぐ拘束するね。当たり前のように。
致し方無いんだろうけど、やっぱり異様な光景だよね。
Maius 2013/09/12(Thu)14:30:48 編集
Re:無題
兄貴は親父大好きだったからね~

俺は拘束する事には異論ないかな。
他者を傷つけてしまう行為をするならば、それは健常者であれ障害者であれ、痴呆症であっても、もはや大多数と共存出来なくなってる事だから。
大昔であれば自然にしろ人為的にしろ淘汰されてしまってきた存在だと俺は思う。

寧ろそういう人間を薬漬けにしてまで共存を図ろうという方が、俺は歪に感じるね。
Tetsuya  【2013/09/12 22:15】
♠ 存在
大変な旅行でしたね
お父様の存在は、他の人にはかわれないよね。ましてや、お兄様にとっては、父親と弟が同じ存在にはならないし…わかってないようで、わかってる?だろうし、また、警察も安易だね…まったく…あなたの驚き ショックと傷ついた心はどうしてくれるのか…よく観察してからにしてほしいよね…
ぷーちん殿 2013/09/13(Fri)09:08:09 編集
Re:存在
昔は赤ちゃんだったじゃないか・・・という感情があるように思います。
年下の弟に怒られるのが気に入らないと。
しかし周りに迷惑をかけて、それを注意されて気に入らないではもうお手上げです。
一緒に行動は取れません。

警察の方は適切な行動だったと思います。
通報された方も、本当に危ない状況だと思って善意でやった事でしょうし、若い刑事さんもおじさん刑事さんもとても丁寧な対応で気持ちは良かったです。
寧ろ、通報があったのに網を張らずに逃がす方が警察組織としては問題があると思います。
糸魚川での通報からたった一日で、安曇野ICにて目標車両を確保・・・流石日本の警察は優秀です。

今回は兎に角運が悪かったですね。
そして兄のメンタルが落ち着かない以上はもう旅行には連れて行けません。
Tetsuya  【2013/09/13 13:29】
プロフィール
HN:
Tetsuya
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/07/22
職業:
フォトグラファー
趣味:
写真・バイク・音楽・酒・猫(!?)
自己紹介:
大好きなバイクで旅をして大好きな猫に出会えると幸せになってしまう人間です

ツーリングでは地元横浜や宮ヶ瀬、津久井、道志などふらふらしてます

現在の愛車はKAWASAKI ZX-14R 2014yです。


他に好きな物はお酒!

とりわけスコッチウイスキーが大好物です
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