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日常の些細な出来事から旅先で出会った事柄まで色々と綴ります
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先週火曜の深夜
数年前に一緒に伊豆へ行ったバイク乗りの知人が亡くなったとの連絡を受けました

亡くなられたのは月曜日の夜
新聞記事によると、西湘バイパス上りの酒匂IC
合流の際バランスを崩し転倒
そのまま隣の車線まで滑り、そこへ来たトラックに轢かれた

前の日記に書いた通り、次の日はツーリングを予定していました
でも前日の深夜に届いた訃報で眠れず、何とか朝早く起きたものの気分が乗らない
それでも決めた事を押し通さないと気が済まない性格をしている事と、ここで走るのをやめたら彼が悲しむ気がしたから
だから自分を奮い立たせて出発した

でも走行中ずっと頭から離れない
指折り数える程しか会ってないし、一緒に走ったのもたったの一度
そんな悲しくなる筈ないと思ったし、実際その時は悲しいという感情より「どうしてこんな事に?」という疑問の方が強かった(この時はまだ新聞を読んでなかった)

結局気分は優れず、カメラを握ってもファインダー越しの世界は輝いてくれない

早々に引き揚げ帰ってからも頭の中をぐるぐる

土曜日にお通夜があるという事で急遽バイトを休みにしてもらい、会場に向かいました

中に入った途端「ああ、本当にお別れなんだ」と実感し急に悲しくなってくる
彼が所属していたケンタウロスというチームの方々と一緒に棺を囲んで酒盛り
でももうその場にいられなくなり、知り合いに声をかけてから会場を後にしました

なんかそのまま帰る気分になれなかったのでジャイブという近所のバーに寄って飲んでいると、中学時代の同級生が入ってきて、一緒に彼の思い出を語り合いながら飲み交わす
そのバーも彼がよく通っていたお店なので、続々とお客さんが入ってきて小さなお店は満員状態

そろそろ出ようかと同級生とその連れ3人で外に出て、カラオケでも行くかという話になった
2人は彼とカラオケに行っては盛り上がっていたらしいので、その気分だけでも味わわせて貰おうと思い参加

中学の頃からお世話になっているボックスで2時まで熱唱
それから4時半までずっと駅で雨宿りしながら喋り続け帰ったのは5時

布団に入ってさあ寝ようと思ったのに何故か眠れない
急に彼の笑顔を思い出し、途端に涙が溢れてきた

たった一度
たった一度共に駆け抜けたあの日は、とても大事な一日だったのだと

寝つけたのは結局朝6時
それでも9時には目が覚めて
3時間弱の睡眠時間でその日はオペラを見に行く事になっていた

プラハ国立歌劇場「トスカ」

細かい感想を書く気はないが、第2幕でトスカが歌うアリア「歌に生き、恋に生き」
この歌のラストの部分で声を張り上げる所があるのですが、その声を聞いた瞬間体が震えた
あわや涙が零れるところだった
トスカ役ノルマ・ファンティーニの声は素晴らしい

声だけで人を魅了させるというのはこういう事か
生で聴けて幸せな気分になれました

さあ俺も自分の「なすべき事」に集中しますか
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♠ 時が過ぎることを
知人の突然の死を受けとめて一緒に生きていくには、時間がかかります。この世に残っている私達は忘れられるはずもなく、なれるはずもなく、ただそのままを受けとめ、胸に大事にしまって生きていくだけです。時がたち、自然に話せるまで待つ事が大切です。
でも今の見える景色を与えてくださる事も大切な意味のある事です。
ぷーちん殿 2011/10/19(Wed)22:15:54 編集
Re:時が過ぎることを
そうですね。時間かかる気がします。
亡くなってから人伝に聞いて、彼は時々私の事を話題にしていたようです。
どうも気にかけて下さっていた様。
なんでもっと積極的に交流を持たなかったのか。そればかりは後悔してもしきれません。

もう一つ気がかりなのは同じバイク乗りとして、自分も似たような状況で誰かを悲しませる可能性がある事・・・
理解はしてました。
でもいざ本当に身近な人が亡くなると怖くなるのです。
それで降りられる程浅い気持ちで乗っていないのですが。
これからは今まで以上に気を張って乗ろうという気持ちになりました。
Tetsuya  【2011/10/19 22:31】
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プロフィール
HN:
Tetsuya
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/07/22
職業:
フォトグラファー
趣味:
写真・バイク・音楽・酒・猫(!?)
自己紹介:
大好きなバイクで旅をして大好きな猫に出会えると幸せになってしまう人間です

ツーリングでは地元横浜や宮ヶ瀬、津久井、道志などふらふらしてます

現在の愛車はKAWASAKI ZX-14R 2014yです。


他に好きな物はお酒!

とりわけスコッチウイスキーが大好物です
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